スペインの治安は?留学生の実体験と被害を防ぐために気をつけたいこと

文:樋口いづみ(スペイン留学経験者)

「スペインの治安」と聞いて、みなさんはどのようなイメージを思い浮かべますか。一般的に、スペインは他の国に比べると特に治安の悪い国ではありません。ただし、日本と同じ感覚ではいけません。大通りや地下鉄など、人が多く集まるところでは、外国人や観光客を狙った盗難が多いのが事実です。今回は、筆者が体験した事と友達から聞いた被害を例に挙げます。

スペイン留学に興味が湧いたら

スーツケース盗難(空港のバスターミナル)

スペインの空港へ到着したら、そこから目的地までの移動手段はバスが一般的です。スーツケース等大きな荷物は、車内の所定の荷台に置いておくのが常道。

しかし、荷台に置いて安心してはいけません。持ち主が目を離した隙に、バスの荷台からスーツケースが盗られてしまい、到着したころにはスーツケースの行方も分からなくなってしまっていることがあるのです。これは友人が合った被害でしたが、現地に到着するまで被害に気付かず、スーツケースの行方も分からないまま荷物が戻ってくることはありませんでした。バスに乗る際は、スーツケースを預けたら発車のぎりぎりまで席に座らず、荷物があるか確認するのが無難でしょう。

観光客を狙った占い師(グラナダ)

アンダルシア地方のグラナダには、1年を通して多くの観光客がやってきます。その観光客を狙った占い師がいるのですが、筆者はこの占い師にまんまとだまされてしまいました。

友達と歩いていたとき、突然、花を持った黒い服の女性に声をかけられたのですが、何を話しているのか聞き取れないで居ると、最終的に「これで未来はうまくいく。さあ2ユーロ出しなさい」と言われてしまいました。つまり、話しかけてきたのではなく、勝手に占われていたのです。

「占いなんて頼んでいない」と何度言っても相手に聞き入れてもらえず、結局代金を支払いその場から逃れたのですが、後で地元の人に聞くと、このような占い師と観光客のトラブルは日常茶飯事だということでした。

地下鉄盗難未遂

友達数人と地下鉄に乗っているとき、親子とみられる3人の女性が近づいてきました(老人、おばさん、10代くらいの女の子)。すると女の子が、友達が持っていたショルダーバッグにパーカーをかぶせ、その下から手がバッグに入っていくのが見えました。

私が気づき、慌てて「あなた何しているの?」と尋ねると、3人は「ごめん」と言い残し次の車両へと移って行きました。

このように事例を挙げると怖いと感じてしまうかもしれませんが、被害の多くは、少しの気配りや心がけがあれば未然に防ぐことができます。また、被害例を知って、実際の被害に遭わない用にするのも一つの手段。みなさんのスペインでの思い出が楽しいものになりますように。

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