ニュージーランド最大の都市、オークランドにあるアットホームな語学学校、キウィ・イングリッシュ・アカデミー(Kiwi English Academy。通称、KEA。)。この学校に2ヶ月間通った私から、学校の特徴や授業についてご紹介します。
学校はオークランドのシティ中心部からバスで1ステージ（約10分）ほど離れたニューマーケット（Newmarket）にあります。ここにはカフェやレストラン、日本食品が手に入るジャパンマートやニュージーランドを代表するスーパーマーケット、カウントダウンもあり、買い物をするにはとても便利な場所です。授業は午前中の２限はグラマーとリーディング、午後は希望者のみ会話の授業を受けます。ひとクラスの生徒数は6～10人程度で、国籍は中国、韓国、タイ、ロシア、チリ、アルゼンチン、スペイン、日本と様々です。
国際色豊かな教師陣
英語の語学学校と言えば、ネイティブの先生が普通かと思われるかもしれませんが、KEAはロシア、フランス、インド、韓国、シンガポール、ニュージーランドと様々な国籍の先生がいます。英語が母国語じゃないからこそ、先生も英語を学び、教えることは難しいのだとか。生徒たちが英語を学ぶことで感じる難しさや困難を分かち合い、励ますことができるのです。
遊び心も入った会話クラス
先生によって授業の進め方は違うものの、会話クラスでは簡単な単語でもいいから英語で自分の意見を伝えるということを強く求められます。自分の国について文化や習慣、生活や今の流行などを紹介したり、ディベートを行なったり、グループでロールプレイングをしたり、授業内容は様々です。
中でもディベートは最も勉強になることでしょう。賛成と反対のグループに分かれてのディベート、ときには1人対複数でディスカッションを行うこともあります。
自分の意見をどのように述べるか、相手の意見に賛成か反対かをどのように伝えるか、ほかの論点や視点へ変えるときの言葉、様々な表現を学ぶことができるのです。
私は初めての会話クラスの内容を今でもはっきりと覚えています。先生がひとかけらの紙を生徒たちに配りました。そこには冷蔵庫、パソコン、ケータイ、車、飛行機など様々な道具のうちの一つが書かれています。
そして、先生がこう言います。「今、先生は海に浮かぶ船に乗っており、みんなに配った紙に書かれた道具を持っています。しかし、このうちの3つを捨てないと、船は沈んでしまいます。今から自分の紙に書かれた道具の特徴やメリットをアピールしてください。最後にみんなのアピールを聞いて、どの道具がいらないかを投票します。」と。
なかなか興味深い内容ではありませんか？即興で文を考えなければならないのは難しいもの。スピーキングはとっさに考え言葉にすることが求められるので、この授業がよい練習になるのです。
質問のタイミング
日本の学校の場合、授業中に先生に質問をすると、授業がそこでストップしてしまうので、生徒たちは遠慮して授業が終わってから先生に質問することも多いものです。そして、休み時間でも先生が丁寧に対応してくれます。
しかし、海外ではわからなかったら、その場ですぐに先生に質問することをオススメします。授業が終わり休み時間になると、先生もしっかり休んでいます。質問したところで後回しにされたり、授業が終わるとすぐに帰宅してしまう先生も少なくありません。
日本人は大人しく、黙って聞いているイメージを持たれていますが、わからないときはしっかり意思表示することが大切です。
あるクラスで、スロバキア出身のクラスメイトがいつもたくさん質問していました。彼のために、授業がなかなか進みませんでした。彼が卒業した後、授業の進度は速くなりましたが、先生や生徒の会話や発言の頻度がかなり減少しました。質問することによって、＋アルファの情報や知識を得ることができたり、スピーキングやリスニングのいい機会にもなります。彼が質問することによって、私にもプラスになっていたことを知りました。
《まとめ》キウィ・イングリッシュ・アカデミーに向いているのはこんな人！
・教師やスタッフとの距離が近く、アットホームな雰囲気を好む人
・多国籍の先生から英語を学んでみたい人
・生徒数の少ない学校に行きたい人
・英語を楽しく学びたい人
・英語力にあまり自信のない初級、中級者
文：Rie Kawata（ニュージーランドでワーホリ中）
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