「住みやすい国」2位のニュージーランド。暮らすともっとわかる4つの魅力~アイアバオ真理子(NZ在住ライター)

南半球に位置し、日本の面積と同じくらいの島国ニュージーランド。現在の人口は440万人ほどです。その小さな国は、英国の大手金融機関HSBCの調査において「住みやすい国」ランキングで総合2位に入っており、世界の人々にとって魅力的に感じる国の1つとして注目を浴びています。
 
ニュージーランドを訪れたことのない人や、観光で訪れた人のなかには、大自然のなかでゆっくり暮らしたい!というイメージから同国への移住を志すケースがみられます。もちろん、大自然はニュージーランドの大きな魅力の一つといえますが、ニュージーランド在住7年の筆者が、ニュージーランドで学び、働き、子供を育てるなかで知り得た魅力をご紹介いたします。
 

四季がある

ニュージーランドには、日本と同じように春夏秋冬、四季があります。
 
四季がはっきり分かれている国、地域は限られています。1年中夏だったり、夏と冬はあるけれどその間の季節がはっきりしなかったり。
 
その点、ニュージーランドは、日本に似て南北に長い国。北島・南島で気候の違いはありますが、春(南半球のため9~11月頃)になると桜が咲き、秋(3~5月)が来れば紅葉があります。
 
夏(12~2月)は日本のような湿気はあまりなく気温もさほど高くはなりません。お天気の日が増え、過ごしやすい季節となります。冬は南島・北島によって異なるものの、北島の平野部ではほとんど雪は降らず、雨が多くなります。一方、南島は雪の季節になります。
 
▼ニュージーランドの春
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▼ニュージーランドの秋
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このような気候は、私たちが生まれ育ち、慣れ親しんできた日本の環境によく似ています。日本人にとっては暮らしやすいポイントの1つといえるでしょう。
 

女性の社会進出

イギリスのThe Economistが2013年にOECD(経済協力開発機構)のデータをもとに行った先進国26か国における「女性が働くのに最適な国ランキング(”the best place to be a working woman in the rich world”)」の1位にはニュージーランドが選ばれました。ニュージーランドは女性の社会進出の先進国といっても過言ではないでしょう。
 
実はニュージーランドは世界で最初に女性の参政権を認めた国でもあるのです。
 
ニュージーランド留学
 
実際に働いてみると、管理職レベルにおいてもかなりの数の女性が働いていることがわかります。
 
管理職が女性であることは女性が働く環境としては働きやすいもの。また、自身の将来に向けて、モチベーションを高めることにもなるのではないでしょうか。
 

ワークライフバランス

ニュージーランドでは、法律で指定されている有給休暇が4週間あります。しかもほとんどの人がその有給休暇をきっちり消化します。
 
また有給休暇の他に病欠休暇が年間5日与えられます。この病欠休暇、本人のためだけでなく、家族の病気の看病などにも使えるのです。子育て中の親にとっては5日間といえども、本当にありがたい制度です。
 
これらの休暇を利用することを、咎めるような人もいませんし、周りも普通のようにとらえます。残業をする人も多くないため、定時になると一斉にパソコンの電源をオフにして去っていきます。
 
ニュージーランド留学
 
決められた時間内にしっかり仕事をして、しっかりと休暇を楽しみ、毎日定時に帰宅をし、平日の夜や土日は自分や家族・友人との時間もしっかり確保できる環境というのは、非常に贅沢です。
 

人種差別が少ない

どこの国でも、人種差別は多かれ少なかれあるものです。ニュージーランドも例外ではなく、人種差別が全くないわけではありません。しかしながら日本を含め多くの先進国に比べて人種差別が少ないというのは実際に居住をした多くの人が口にするポイントです。
 
特に、人種のるつぼと化している最大都市オークランドでは2013年に行われた国勢調査の結果、4割以上が白人以外の人種になっています。人種が違うからといって白人以外を「差別する」対象とするには、数が多くなりすぎているのかもしれません。
 
「原住民」であるマオリの人々もしっかりと社会の一員として溶け込んでいます。
 
自分も「移民」の一人ではありますが、種々の人種の人たちと共に働き、暮らしていることで、人種が違うからと言って自分が「アウトサイダー」だと感じることはあまり多くありません。個人的にはこの点が実は筆者にとってNZに腰を据える大きな要因となったことは間違いありません。
 
ここまで、筆者がニュージーランドに暮らして7年間で知り得たこの国が住みやすいと言われる理由をお伝えしました。春夏秋冬の魅力にあふれ、社会的な視点でも暮らしやすい要素がそろっているニュージーランド。目で見て、実際に感じてみてはいかがでしょうか。
 
文:アイアバオ真理子(NZ在住ライター)
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