メキシコとの国境に近いアリゾナ州の料理は、やっぱりタコス(Tacos)。
アリゾナ州の南側に住む私の自宅から、メキシコの国境までは車で30分です。そのためこの地域はかなりメキシコ文化が強く、メキシコ料理のお店がたくさんあります。
アリゾナ風タコスとの付き合い方
この辺りの屋台ではさまざまな“TACOS”を味わえます。屋台の開店は、大体夕方の6時位。ワゴン車の横に、テーブルと椅子が置いてあるのが定番の風景です。
ここではタコスのお祭りもあります。大きな会場に屋台のお店が集まり、売り上げを競うのです。一番のお店は、その年の“TACOS KING”になります。
わが家族も今年も行ってきました。楽しみにしていたギリシャ風の羊を使ったお店が今年は無かったのが残念。
絶品!本格タコスのレシピご紹介
具を包むトルティーヤは、トウモロコシをすりつぶした生地を薄く伸ばして手パンで焼きます。トウモロコシが苦手な人は、小麦粉で作られた物もあります。
中の具は無限です。牛肉にソースにつけた『カルネ・アサダ』、豚肉で作る『カルニータ』、そのほかチキン、シーフード、羊、山羊、など変幻自在です。
屋台で味わえる代表は牛肉の『カルネ・アサダ』か豚肉の『カルニータ』そしてチキン。『カルニータ』には、お店のこだわりが詰まっています。煮る、焼く、蒸す、など料理法がまるで違うのです。一方、『カルネ・アサダ』もお店によって味わいが違います。
味に深みを与えるのが、ソースです。野菜のソース『ピコ・デ・ガヨ』や、アボカドソース『ワカモレ』、トマトベースの『サルサ』ソースなどをお好みでのせていきます。
各家庭でレシピが違うこれらのソース。今日は私が日ごろ使ってる絶品レシピをご紹介します。
【レシピ】ピコ・デ・ガヨ
<具材>
・ローマントマト 4個くらい
(イタリア料理などに使われる細長いトマト。丸いトマトを使おうとしたら、こっちだと教わりました。日本ではコストコや輸入スーパーなどで手に入ります。)
・紫玉ねぎ 1個
(これも、「紫を使うのよ」と教わったので理由を聞いたら理由はないそうです。笑)
・サランチョ Cilantro 5本くらい
(その日の気分で適当です。お好みでもっと入れてもいいですよ。日本では香菜、コリアンダー、パクチーといろいろな呼び名があります。)
・ハラペーニョ 1本
(うちは、子供がいるので、1本程度にしています)
<スパイス>
・クミンパウダー小さじ 半分
・塩 少々
・胡椒 少々
・レモン汁 小さじ1
<作り方>
具材のうち、トマトと玉ねぎをサイコロ状3mmに切ります。サランチョはみじん切り、ハラペーニョは1mm四方に切ります。切った具材を混ぜ合わせ、スパイスを一緒に入れて、また混ぜて、冷蔵庫で1時間くらい冷やせば出来上がりです。
【レシピ】ワカモレ
<具材>
・アボカド 3個
<スパイス>
・レモン汁 小さじ1
・コリアンダー 小さじ半分
・クミン 小さじ半分
・塩 少々
・胡椒 少々
<作り方>
アボカドは、皮をむいて潰します。潰し具合は、お好みで。粒が残ってもいいです。
スパイスは、味見しながら、ちょっとずつお好みの味に仕上げてください。具材とスパイスを混ぜて完成!
ピコ・デ・ガヨや、ワカモレさえ用意すれば、日本でも手に入る市販のタコススパイスで簡単に味付けしたひき肉と合わせ、あっという間に本格タコスに変身です。今年の夏は『家タコス』を楽しんでみてはいかが?
文:泉 恵(アメリカ在住ライター)
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