サンクスギビング(Thanksgiving)/感謝祭はノースアメリカ独自の祝日。アメリカでは11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日、とそれぞれの国でかなり違いはありますが、サンクスギビングデーは、家族みんなでお祝いする大切なホリデーのひとつです。サンクスギビングというホリデーがあることは知っていても、実際にこの日がどんな日なのかを知らないという方もいるでしょう。
本記事ではアメリカで生活する上で知っておきたいアメリカのサンクスギビングにいて紹介していきます。
『感謝』で始まったアメリカ サンクスギビングの歴史
サンクスギビングは1863年にリンカーン大統領 (Abraham Lincoln) によって、正式な祝日として宣言されましたが、その歴史は1620年までさかのぼります。
その年の9月、新たな世界を求めて102人もの人がメイフラワーと呼ばれる船でイギリスから旅立ちました。ピルグラム (Pilgrims) と呼ばれるその清教徒たちは、同年12月にアメリカにやってきました。
慣れない土地で厳しい冬を越すのに大変な苦労をしたピルグリム。ネイティブ アメリカン インディアンたちに攻撃されないかとの心配もありましたが驚いたことにインディアンたちは彼らを受け入れたのです。それだけでなく、インディアンたちは、狩りの方法、食物の育て方、どの植物が毒を持っていて、どの植物が薬として使えるか、などを教えました。
結果としてピルグラムたちは多くの食物を収穫でき、再び来る厳しい冬に備える準備ができました。ピルグラムたちは神の恵みに感謝を込め祝宴を開くことに。そこにインディアンたちを招待し、一緒にお祝いをしたのが、サンクスギビングの始まりです。
サンクスギビングの伝統的な食事
クリスマスよりサンクスギビングのほうが、ターキーの消費率が多いのです。このことより、ターキーデーと呼ばれることもあります。
サンクスギビングで用意される伝統的な食事は次のような料理です。
・ビッグターキー(七面鳥)
・マッシュポテト×グレイビーソース
・スイートポテト(皆さんが想像するのとは違います)
・さやいんげん
・パンプキンパイ
・コーンプディング
・クランベリーソース
また、サンクスギビングの週末は1年の中でもっとも忙しい旅行シーズンでもあります。ニューヨークではメイシーズ サンクスギビングデー パレードが開催されテレビでも放送されます。
そして忘れてならないのが、アメリカンフットボールです。現在は宗教的な要素は薄れ、パレードやフットボールの試合を観ながら、家族でご馳走を食べ、一緒に時間を過ごすというのが、現在のサンクスギビングの習慣となっています。
勉強するだけではなく、住んでいる国の文化を知ることも、留学生として大切な勉強のひとつです。知識を身につけ、より楽しくサンクスギビングデーを楽しんでください。
文:Yummy Hashi(カリフォルニア在住ライター)
この執筆者の記事一覧
《これらの記事も読まれています》
■ サンディエゴでお得にヨガを体験
■ 今年のサンディエゴで絶対行くべきテーマパーク「シーワールド」
■ もらう方もあげる方も嬉しいカリフォルニアのお土産8選
■ こんなに違う!アメリカと日本の大学生活
■ アメリカ留学プログラム一覧