ヴェネツィアは世界中から愛されている観光地の一つです。海に輝く街は本当にロマンチックで人が作り上げた宝石といっても過言ではないほどです。
でも、「ヴェネツィアは旅行で来ると、世界に唯一の美しさを持っていてうっとりとすると思うけれど、住むのは辛い。」これは、住んでいる人の多くがそろって言う言葉です。
そこには納得せざるを得ない理由がたくさんあります。
学校に通うのが一苦労
家から「毎日学校に通うのに2時間かかる。」というのはヴェネツィアの近くの島に住む17歳の女の子。距離でいうとそんなに遠くないのですが、毎日ヴェネツィアの大きな島に行くための船を待たないといけないのです。
それも、世界中からくる途絶えることのない観光客にもまれていくので毎日が嵐のような一日の始まり方をするそうです。船の定員数はすぐに埋まってしまい、降りた先でも観光客の歩くペースが遅いのでそれに合わせて歩かないといけないなど、苦労が多いのです。
洪水で町が水の中に浸ってしまう
年に5~6回水浸しになることも問題のひとつ。真冬の1月に発生すること多く寒さと洪水で地獄のような日を過ごすといっていました。そのため、街を歩くことはおろか町全体がストップしてしまうのです。きれいな水の都ですが、苦労も多いのが想像できますね!
物価がとにかく高い
家の価格が高い、スーパーマーケットの物価も高いなど、ヴェネツィアで住むことはそんなに易しいものではありません。世界中から別荘を求めて家の購入をする人が集まり、家の価格が高くなるのも一つの理由ですが、先ほど話した洪水により家の修理などにかかる費用も半端ないそうです。
お巡りさんも船で到着!
ヴェネツィア本島内での移動は「船」。
一度おばあさんが橋の上で転び足に大きなけがをしていた時に救急車とお巡りさんを通報したのですがなかなか来ない!しばらくして、警察も救急車も手漕ぎ船で到着。
その後船を止めるために橋のあたりにロープでくくって・・・と時間がかかってしまうのです。
交通手段は、船か徒歩
ヴェネツィアの人に聞くと、車を持っている人は少なくほとんどの人が船を持っています。
学校にお迎えに行くのももちろん船。デートに行くのも船が欠かせません。
ヴェネツィアの美しさは世界で唯一
毎回行くたびに美しさにうっとりとさせられる魅力を持っている「ヴェネツィア」。たとえ住むのに苦労するとしても、その魅力は、本当に世界のどこを探しても見つからない特殊な美しさです。毎回この世に本当にこんな町が存在するなんて信じられないと感じるほどです。
「夢のような景色!まるでディズニーランドに来たみたい。」というと、ヴェネツィアの人に「この景色がオリジナルだよ!ディズニーが真似したの!」と怒られるのでご注意ください!
文:Maki.C(イタリア在住音楽家/翻訳家)
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