ジャカルタでの生活を語るとき、外せないのがこの「渋滞」というテーマです。
日本で渋滞を気にしなければいけないのは大型連休の高速道路くらいでしょうか。しかし、ここジャカルタでは毎日が渋滞との闘いとなります。
「戦いとは大げさな・・・」と言われてしまいそうですが、そう大げさな表現ではないのです。例えば、完全に詰まってしまい少しも動かない車の中で立ち往生、15分で行けると思って家を出たら着いたのは1時間後、なんてことは日常茶飯事なのです。
先日も日本から来た友人を空港に迎えに行ったところ、行きは30分、帰りは3時間かかりました。そのため、約束の時間に到着するためには少しコツが必要です。
本記事では、いつかジャカルタに来るかもしれない皆さんのためにそのコツを少しお教えします。
1.いつどこが混むか、タイミングを読むことが重要!
ジャカルタの渋滞は平日の朝、昼、夕、土日で混む場所が全く違います。そしてそれがとても読みやすいのが特徴です。通勤時間帯のオフィス街へ続く道、郊外から市街地へ続く大通り、土曜のディナータイムなどの繁華街はいつも間違いなく混んでいます。
また、タイミングを読む際に必ず考えなければ行けないのがジャカルタの「3in1」という制度です。1990年代に渋滞対策のために導入されたもので、朝夕の通勤時間帯に特定の期間では3人以上乗った車しか通れないというものです。
この制度がとても曲者で、その時間帯に2人以下で移動する場合にはその区間を迂回しなければなりません。一方通行の通りが多く、簡単に曲がれない道が多いジャカルタなので、迂回することで到着時間が大幅にずれ込むことも少なくありません。こういった基礎情報を頭に入れておきながら、出発時間を設定することが大切となります。
2.予測できないデモや工事!
とはいえ、ジャカルタではまさかの場所で大渋滞が起きていることも少なくありません。
中でもその原因で大きなものがデモや工事。ジャカルタでは大規模なデモが頻繁に行われています。大通りを行進していたり、通りを跨いで集合していることも多いため大渋滞の原因となっています。
また、地下鉄の建設が進んいるジャカルタでは大通りのいたるところで工事をしています。大きなクレーンが横切るために道路を封鎖するなど、一時的とはいえ大きな渋滞の原因となっています。
3.アプリを活用して最短ルートを探しましょう!
通常の渋滞に加えデモや工事となると日々のお出かけのための情報収集が大変ですが、そんな時の救世主がスマホアプリです。
王道のGoogle mapに加えお勧めなのが、利用者がリアルタイムの渋滞情報をアップデートしているWazeというアプリです。出かける前に道の混み具合を確認し、最短ルートを検索できます。
今回は、ジャカルタ生活では一番のポイントとなる渋滞との付き合い方をご紹介いたしました。ジャカルタにお越しの際には、是非アプリをダウンロードして事前に渋滞状況を確認してみて下さい。距離と到着予想時間のギャップに驚かれること間違いなしです!
文:aya ogawa(ライター)
この執筆者の記事一覧
《これらの記事も参考にしよう!》
■ なぜフランスの牛乳の賞味期限はやたら長いのか
■ チェコのクリスマス前哨戦、「なまはげ」が来ちゃう祝日『聖ミクラーシュの日』ってどんな日?
■ 子どもの飛行機ひとり旅。「今どこ」がわかる「エアバンド」をニュージーランド航空が導入しました。
■ 新卒の海外就職の現実とこれからの可能性
■ インドネシア・マレーシアでの国際交流・ボランティアプラン一覧