日本人が住みたい国 10年連続「世界No.1」マレーシア移住の魅力とは~武内あゆみ(マレーシア在住ライター)

人口約3000万人のマレーシアはマレー系・中華系・インド系。そして多数の部族に分けられる先住民族で構成される多民族国家です。首都はクアラルンプール。リゾート地で有名なペナン島やランカウイ島もマレーシアの島の一部です。マレーシアは東南アジアの中心に位置しており、マレーとボルネオ島の一部・サバサラワク州から成り立っています。
 
財団法人ロングステイ財団の調査において、オーストラリアやハワイといった人気地を抑えて、日本人が住みたい国10年連続(2006年〜2015年)第一位を獲得しているマレーシア。今回は、その魅力についてご紹介します。
 

 

物価は日本の3分の1程度。プール付きのコンドミニアムで快適生活

住みたい国ランキング第一位を獲得している最大の理由の一つは、日本よりも安い生活費で生活水準の高い暮らしが可能なことです。マレーシアの物価は日本と比べると約3分の1程度。コンドミニアムも多くが家具付きで、共用のスポーツジム、プール、BBQスペース等が使いたい放題で、警備員が常駐している場合がほとんどです。
 

 
筆者は、クアラルンプール中心地から車で30分程離れたところに住んでいますが、日本で言う2LDKで、家具とWifi付きの部屋の家賃は月々50,000円程度。光熱費は水道代と電気代合わせて月々約2,000~3,000円。敷地内には、ショッピングセンターが併設されており、スーパーマーケットや日用品のお店、フードコートやレストランもありますので、お買い物や食事にも困りません。
 
近年は、リンギット安が進んでおり日本の3分の1で生活することは難しくなっていますが、それでも日本より安い生活費で、生活水準の高い暮らしは可能です。
 

多民族国家の特権。安くて美味しい多国籍料理が味わえる。

冒頭でも触れたとおり、多民族国家であるマレーシア。それぞれの民族がそれぞれに合う食事をします。
 
マレー料理の代表と言えば、ナシレマ。朝ごはんとして食べられている国民食で、屋台で買えば約30円程度。ココナッツライスと小魚、卵、サンバルの絶妙な組合せは後をひく美味しさです。
 
▼屋台で購入したナシレマ

 
中華料理は、飲茶やスチームボート、バクテーなど日本人にも好まれる料理が豊富にあります。また、インド料理ではもちろんカレーが代表的です。カレーとナンに合わせてタンドリーチキンを頼んでいる人を多く見受けます。
 
▼インド料理(奥:タンドリーチキン、右:バターチキンカレー、ほうれん草のカレー、左:ナン)

 
屋台やホーカーと呼ばれるフードコートのような場所で食事を済ませる分には、300円あれば十分な食事が取れますが、観光客が行くようなショッピングモール内のフードコートでは、500円前後が相場です。
 
各民族の主な食事以外にも、イタリアン、フレンチ、メキシカンなど世界各国の料理が堪能できます。また、首都クアラルンプールでは日本食レストランが豊富にあり、日系のデパートやスーパーマーケットで食材の購入も簡単です。その為、筆者もマレーシアに来て3年目になりますが、日本食が恋しくなるという事は一度もありませんでした。
 

長期滞在ビザの取得がしやすいマレーシア。

日本のパスポートを所持していれば、マレーシア入国には特別なビザの申請は必要なく観光ビザで90日間の滞在が可能です。90日以上の長期滞在や、仕事をする為には目的別の長期滞在用ビザを取得する必要があります。(以下、2017年3月現在情報)
 
-マレーシア・マイ・セカンド・ホーム、通称エムエムツーエイチ(MM2H)
マレーシアと国交をもっている国籍保持者であれば、誰でも申請可能なビザです。
 
取得できると10年間マレーシアに滞在することが出来ます。MM2Hのビザ取得は保有資産に基づく審査で決まります。年齢制限などは特にないものの、50歳以上又は未満で申請条件が異なっています。
 
-就労ビザ
就労を目的とする滞在には、短期でも就労ビザの取得が必要です。主な種類は、雇用パスとプロフェッショナル・パス、外国人労働者(ワーカー)に対するワークパーミットなどがあります。
 
駐在員・現地採用者の場合は、雇用パス(Employment Pass)を取得するのが一般的です。最低月額給与はRM5,000以上と定められており、雇用期間は、給与額・役職によって異なりますが1年から5年となっています。
 
今回ご紹介したビザは一部ですが、マレーシアは他国に比べて長期滞在ビザの新規取得や更新が比較的簡単と言われています。MM2Hに関して言えば、リンギット安で円高の今は取得のチャンスかもしれません。
 

東南アジアを旅行するには絶好の国

マレーシアは東南アジアの中心に位置するため、近隣諸国を旅行するには絶好のロケーションです。
 
またエアーアジアなどの格安航空会社(ローコストキャリア=LCC)が充実しているので、日本からは出ていない都市の直行便が就航していたり、交通費が格安であったりするため、日本にいるよりも気軽に海外旅行が可能なのです。
 
筆者もマレーシアに来てから、週末や祝日の連休を使用して東南アジア各国を旅行しています。カンボジアやミャンマーでは遺跡巡り、タイのチェンマイではコムローイ祭りに参加。また、セブ・バリ・プーケット等のビーチリゾートでのんびりしたりなど様々な旅行を楽しんでいます。
 

 

まとめ


 
最近では、テレビ番組でも特集を組まれるほど人気が出てきているマレーシア。今回ご紹介した以外にもたくさんの魅力があります。
 
「海外で暮らしたい、仕事をしたい、勉強をしたい」など人それぞれ長期滞在の目的は異なりますが、「気候、治安、物価、生活環境」を総合的に評価してマレーシアは長期滞在に適している面がたくさんあると言えるでしょう。
 
文:武内あゆみ(マレーシア在住ライター)
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