ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)留学ガイド|偏差値や難易度は?ランキングから学費、学部までを徹底解説!

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(London School of Economics and Political Science)は、イギリス・ロンドンの中心部にある社会科学専門の大学です。常にイギリス国内外の大学ランキングではトップ圏内に位置し、これまでにノーベル賞受賞者や各国首相や大統領、経営者など世界的リーダーをたくさん生んできました。

これまでにビル・ゲイツ、ジョージ・ソロスなど著名な人物が同校で講演を行ったこともあります。

イギリスの24の名門研究型大学が所属するラッセル・グループの中でも、The G5と呼ばれる5つのエリート校のひとつに選ばれています。

留学生の割合は70%とイギリスの大学の中では比較的高い大学です。

本記事では、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスを目指すには何が必要なのかを知りたい方へ、基本情報をはじめ学部や難易度、学費などをお届けします。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス基本情報

ロンドン大学のカレッジのひとつ

現在ロンドン大学には17のカレッジと10の研究機関があります。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスもロンドン大学に所属する大学のひとつです。

2008年以前は卒業時にロンドン大学の学位が与えられていましたが、現在はロンドン・スクール・オブ・エコノミクス独自の学位が授与されます。

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスに通う学生は、ロンドン大学所属の他の大学の図書館などの大学施設を利用できます。

ロンドン大学について詳しく知るにはこちら

社会科学に特化した大学

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの大きな特徴は社会科学分野を専門に学べる大学だという点です。経済学、社会学、政治学、法学などを学べます。

なかでも社会政策学部の歴史は古く、国際的にもパイオニア的存在として知られています。NGOや政府機関、企業、公共機関などで活躍する人材を育てています。

場所

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのキャンパスはイギリス・ロンドンの中心部、オールドウィッチエリアにあります。

周りには博物館や王立裁判所、金融街などがあります。キャンパスは歴史あふれる街に溶け込むように佇んでいます。

また繁華街も近く、夜間や週末は演劇や映画、ショッピングや食事を楽しめます。

ノーベル賞受賞者など著名な卒業生

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスは各分野で活躍する一流の人材を輩出してきました。卒業生や関係者からは18名のノーベル賞受賞者が誕生しています。

以下に著名な卒業生の一部をご紹介します。

【ノーベル賞受賞者】

  • オリバー・ハート(経済学賞:アメリカの経済学者)
  • フアン・マヌエル・サントス(平和賞:元コロンビア大統領)
  • レオニード・ハーヴィッツ(経済学賞:ロシア人数学者、インセンティブ整合性について研究)
  • アマルティア・セン(経済学賞:インドの経済学者、哲学者。アジア初のノーベル経済学賞受賞者)
  • オスカル・アリアス・サンチェス(平和賞:元コスタリカ大統領 アルベルト・シュバイツァー人道賞受賞)

【政治家】

  • 麻生太郎(元内閣総理大臣)
  • 蔡英文(台湾総統)
  • ロマーノ・プローディ(元イタリア首相)
  • コチェリル・ラーマン・ナラヤナン(元インド大統領)

【経営者他】

  • ジョージ・ソロス(投資家)
  • デイヴィッド・ロックフェラー(銀行家/実業家)
  • ステリオス・ハジ・イオアノウ(LCCイージージェット創業者)
  • ヨルマ・オリラ(元シェルの会長、ノキアCEO)
  • ダニエル・エイカーソン(ゼネラルモーターズCEO)
  • ミック・ジャガー(ミュージシャン)

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのビジョン

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスでは「(LSEとは)社会の改善のために、物事の原因を知るために設立された、人とアイデアのコミュニティ(である)」というビジョンを掲げています。

そのビジョンのもと、学長は次のような指針を語っています。

  • 変化の多い今の時代に、社会科学はこれまで以上に必要とされている
  • ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス独自の強みを活かして、世界の変化に積極的に貢献する

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの学部

LSE ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス

Mock relief at LSE, Matt Brown

学部(専攻)

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスには29の専攻があります。これらの専攻のもと、学士課程40コース、修士課程と博士課程140コース以上が開講されています。

専攻一覧

会計学
人類学
経済学
経済史
ファイナンス
地理/環境学
政治
健康政策
国際開発
国際史
国際関係
言語学
法学
経営学
数学
メディア・コミュニケーション
方法論
哲学/倫理学/科学的方法論
心理学/行動科学
公共政策
社会政策
社会学
統計学
ジェンダー研究
ソーシャルビジネス研究
データサイエンス研究
アフリカ研究
欧州研究
国際不平等研究

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強い分野

2021年のQS大学ランキングでは、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの社会科学・経営学の分野が世界ランキングで2位に選ばれています。

欧州内では同分野でトップの座を9年キープしています。

以下は科目別世界ランキングでトップ10を獲得した12科目です。

2位地理学
3位社会学
社会政策/行政学
コミュニケーション・メディア
開発学
4位会計/ 財政
5位歴史/政治
国際関係
6位法学
哲学
経済学/計量経済学
8位人類学

また、以下の科目はイギリス国内ランキングで堂々のトップです。

  • 会計・財務
  • コミュニケーション・メディア研究
  • 経済学
  • 計量経済学 

専門科目の枠を超えて学ぶコース「LSE100」

LSE100はすべての学士課程の1年次に組み込まれたコースです。このコースでは、他の学部の仲間とともに与えられた課題に取り組みます。幅広い社会問題をいろんな角度から解決する能力や創造性、コミュニケーション能力、分析力などを養うのが目的です。

このコースを通して、社会に出たときに広い視野を持って世界と渡り合っていける人材を育成しています。

エグゼクティブMBA

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスはニューヨーク大学・スターン・ビジネススクール、HECパリ経営大学院と共同でトリアム・グローバル・エグゼクティブ MBA(TRIUM Global Executive MBA)を開講しています。

対象は第一線で活躍している管理職レベルの人材で、新時代のグローバルリーダーの育成を目的にしています。

カリキュラムはリーダー層が仕事と両立して学習できるよう、ユニークな構造となっています。ロンドン、パリ、ニューヨーク、上海、シリコンバレーなどの拠点で行われる各約10日間の対面授業のほかはリモートでの課題を通じて自主学習とグループ学習を行います。コース期間全体は18ヶ月です。

ファイナンシャルタイムズ紙が発表した2021年版のエグゼクティブMBAの世界ランキングでは、同コースが世界5位に選ばれました。

コースを修了すると、トリアムの3つの共同運営校から学位が授与されます。

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのレベル/偏差値

LSE ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス

Acirema, Upside down globe. LSE London, Geoff Henson

日本と大学入試システムが異なるイギリスでは偏差値で入学難易度を表しません。その代わりに大学ランキングや合格率が目安になります。

ランキング

イギリス国内ランキング

ザ・ガーディアン2022年4位
タイムズ・ハイアー・エデュケーション2022年5位
QS大学ランキング2022年8位

世界ランキング 

タイムズ・ハイアー・エデュケーション2022年27位
QS大学世界ランキング2022年49位

難易度

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの入学難易度は非常に高く、2021年は定員1700人、出願者数は約2万6000人でした。同年の合格率は約15%と狭き門です。

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスへの留学方法

LSE ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス

LSE buildings, It’s No Game

大学準備コース

日本の高等学校を卒業後にロンドン・スクール・オブ・エコノミクスへの進学したい人は、大学出願の前にファウンデーションコース(大学準備コース)へ進学するのが一般的です。

イギリスの大学の仕組みについて知るにはこちら

ファウンデーションコースでは英語力をはじめ、ノートの取り方やエッセイの書き方などを学び、専門知識も深めていきます。大学の講義に問題なくついていけるような力をつけるのが一番の目的ですが、ファウンデーションコースでの成績も大学入試の合否判定にも影響します。

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスでは、ファウンデーション・コースを修了しても必ずしも学士課程への入学を約束されるわけではありません。

出願する学士課程のコースによっては追加資格を求められるため、詳細をホームページで確認してください。

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスへ進みたい人の多くが下記のファウンデーション・コースを受講していますのでご紹介します。

ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(University College London)

成績・資格高等学校卒業時の成績で関連科目の平均点3以上4未満

※希望するコースによっては関連科目が指定されているためホームページで確認してください。
英語力IELTS
コースによって総合6.0〜7.5
(各項目で5.5-7.5)

キングスカレッジ (King’s College)

成績・資格高等学校卒業時の平均成績が4以上

(数学専攻の場合は数学のスコアが4以上を含む)
英語力IELTS
総合6.0
5.5以下のスキルがないこと

ウォーリック大学 (University of Warwick)

成績・資格高等学校卒業時の成績が5教科で4以上(5点満点中)
英語力IELTS総合6.0
全項目で5.5

学士課程

学士課程に直接出願するには下記の要件を満たしていることが必要です。

成績・資格・学士課程の1年次を修了し、総合的にB+/2:1もしくはそれに相当する点数を取得している

・最長3年間アメリカなどの高校でとれるAPを5科目以上履修している

・国際バカロレア、イギリスのAレベル、GCSsなどの資格を持っている
英語力IELTS総合7.0
各カテゴリで7.0 (同じ試験にて取得すること)

TOEFL(r) iBT
総合100
各カテゴリで以下を満たしていること
27(Writing)
25(Reading)
24(Listening)
24(Speaking)

コースによって必要な資格は異なり、場合によっては学部入学試験を求められることもあります。

高校時代に履修しておくべき科目や履修が推奨されている科目があるため、公式サイトから志望コースの詳細をご確認ください。

幅広く学んでいる人が有利

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの学部課程では幅広く学ぶことを根本にしています。いろんな知識を融合させることで目的を達成するよう指導します。

そのためロンドン・スクール・オブ・エコノミクスでは「高校時代に狭い範囲の科目だけを履修してきた学生よりも、広い範囲の科目を履修してきた学生のほうが有利になる可能性がある」と公表しています。

履修科目が限られている日本の高校ではなかなか幅広い科目を学ぶのは簡単ではありませんが、たとえば「日本史と世界史と地理を履修して理系科目はやらない」といった履修の仕方よりも総合的な科目の取り方をしておくほうが無難です。

志望動機書が重視される

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの入試ではエッセイ(志望動機書=Personal Statement)を重視すると公表しています。

選考課程では次のような点が見られます。

  • 出願者の学問的興味とLSEのコースがどの程度一致しているか
  • エッセイの80%以上が、学びたいテーマに対する学術的な興味について書いているか
  • これまでに与えられてきた機会のなかで得た経験や学術的なアイデアについてよく考察できる学生かどうか
  • 何を読んだか、何に出会ったかのリストだけでなく、学生が学術的なアイデアについて考察したか

海外大学入試の志望動機エッセイでは、学外活動(スポーツ、芸術、ボランティア、学生会など)を記載する人が多くいます。そのような点を重視するエリート大学もありますが、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスは違います。

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスでは学生の学問的興味に最も関心を払っています。課外活動に関して記述する割合は20%以下にすることを勧めるとしています。

出願オフィスでは、エッセイを書く前のヒントとして次のような問いかけを自分にしてみることを勧めています。

  • なぜそのコースを選んだか?
  • この科目のどこに惹かれたか?
  • 学位レベルで勉強したいと思うほど、この科目のどの側面に興味を持ったか?
  • その学問の特定の分野に焦点を当てたいか?
  • この科目で大きな問題になっていることは何か、またその問題で最も興味深いと思うことは何か?
  • これらのテーマについて、自分はどのように考えているか?
  • 学校での勉強以外で、その科目への興味を深めたことがあるか?
  • そのテーマについての知識を深めるために、何か追加で本を読んだことがあるか?
  • そのテーマに関連する講義を受けたり、オンラインの資料を調べたりしたか?
  • 読書や出席した講義の中で、どのようなことが興味深かったか?
  • 他の教科で、選択した教科を勉強するために必要なスキルを身につけたか?
  • 志望に関連した職業体験をする機会があったか?
  • もしあればその経験で大学で学ぶテーマについてどのように理解を深めたか?
  • サマースクール、サタデースクール、LSEチョイスなど、LSEや他の大学の制度や活動に参加したことがあるか?これらから何を学んだか?

参考までに「ダメなエッセイの例」が公式ホームページに載っています。参考にしてみてはいかがでしょうか。

「私は幼い頃からLSEに来るのが夢でした。社会科学のコースで有名なこの大学で学ぶことは、私の夢でした。

現在、国際バカロレアで歴史、英語、ビジネス・マネジメントをハイヤーレベルで、イタリア語、数学、化学をスタンダードレベルで学んでいますが、これらの科目は大学での勉強に必要な確かな素地を与えてくれていると感じています。

歴史学を学びたいのは、世界的な歴史学者になりたいからで、この学位はその助けとなると思います。特に古代史、特にローマ帝国に関する歴史に興味があります。帝国がどのように運営され、どのような出来事で滅亡に至ったのかに興味があります。

サッカー部ではキャプテンを務め、チームとして協力することの大切さを学び、勉強とサッカーの練習に優先順位をつけることができました。この経験により、学業と社会生活のバランスをうまくとることができるようになったと感じています。 この学校の卒業生になるのが私の夢ですが、私はクラスで一番優秀なので、きっと入学を許可していただけると思います。」

“I have always dreamed of coming to LSE since I was young. It has been a dream of mine to study at this institution, which is well renowned for its social science courses.

I am currently studying History, English and Business and Management at Higher level and Italian, Maths and Chemistry at Standard level in the International Baccalaureate, and feel that these subjects are providing me with a solid background for university study.

I want to study History because I want to be a world class Historian, and feel that this degree will help me. I am especially interested in Ancient History, particularly the history concerning the Roman Empire. I am fascinated by the way in which the empire was run, and the events that led to its downfall.

“I was the captain of the school football team, and this has taught me the importance of working together as a team, and allowed me to prioritise my time between my studies and football practice. I feel that this has provided me with the experience to successfully balance my academic and social life, and I plan to continue this balance whilst at university.

It is my dream to become an alumnus of the School, and I am sure that as I am the top student of my class, you will offer me a place.”

LSE – Personal Statement

修士課程

修士課程では専門領域を深く追求したいと考えていて、優れた学力、潜在能力、意欲を持つ学生からの出願を希望しています。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの修士課程を目指す場合は、以下の出願要件を参考にしてください。

成績・レベルの高い大学を卒業していること
・大学の成績によって以下の成績をおさめていること

↓アッパーセカンドクラス*
総合得点80%、GPA3.5/4

↓ファーストクラス*
総合評価89%、GPA3.8/4

*アッパーセカンドクラス、ファーストクラスとは英国の大学特有の考え方で、最終成績によって大学から学位とは別途授与されるグレードのこと。日本にはこの考え方がないため、自分の成績と大学名を出願前/時に個別に問い合わせる必要があります。
英語力IELTS総合7.0
全項目で6.5

出願要件の詳細はコースによって異なります。プログラムの多くは、上記以外にGREまたはGMATのスコア提出も義務付けていますので志望コースからご確認ください。

出願要件(日本)
英語力要件

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの学費

LSE ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス

London School of Economics, Mark Hillary

学費はコースによって異なります。参考までに一部のコースの学費をご紹介いたします。

※2022年2月現在、1ポンド=155円で計算。

大学準備コース(1年間)

ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン約333万円
キングスカレッジ約338万円
ウォーリック大学約336万円

学士課程

多くのコースは1年間の学費は約360万円です。

志望学部ごとの学費についてはホームページから各コース詳細をご確認ください。

修士課程

会計・財務(9ヶ月)約433万円
データサイエンス(1年)約500万円

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスへの留学を実現しよう

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスは社会科学の分野に特化した大学です。毎年優秀な卒業生が活躍の場を広げています。

競争率はかなり高いですが、高校・大学での成績や科目の選び方、志望動機の書き方なども工夫していくことで合格に一歩ずつ近づくことができます。高校卒業生はファウンデーションコースでの過ごし方も大切です。

世界中の選ばれしハイレベルな学生とともに学べるチャンスです。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの持つビジョン「社会の改善のために」に共感し、自分もやってみたいと思う人は、ぜひチャレンジしてください!

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス留学レポートはこちら

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