日本語に似てる簡単マオリ語を覚えてニュージーランドで会話してみよう~Rie Kawata(ニュージーランドでワーホリ中)

英語と並んでニュージーランドの公用語になっているマオリ語。先住民であるマオリが話す言語です。
 
▼観光の看板にあるキアオラ(Kia Ora)。こんにちは、ありがとうという意味です。
マオリ語でニュージーランドを楽しもう
 
ニュージーランドの小学校では必修科目となっているマオリ語。実は日本人にとってはとても親しみやすい言葉なのです。ニュージーランドに行くときや日本でニュージーランド人に出会ったとき、あなたも簡単なマオリ語で会話してみませんか?
 

マオリ語の発音は日本語と似ている

マオリ語の音節の基本は母音のみか、母音と子音の組み合わせになっています。ローマ字読みに近いので、日本人にも発音しやすく親しみやすいのです。
 

まずはニュージーランドの地名で覚えよう!

ニュージーランドの地名には英語では見慣れない、聞き慣れないものがあります。それらの多くにはマオリ語が使われています。
 
その地名にはちゃんと意味があります。ニュージーランドはマオリ語でアオテアロア(Aotearoa)といい、これは3つの言葉からできています。aoが「雲」、teaが「白い」や「澄んだ」、roaが「長い」や「高い」。すなわち、全体的な意味は「長く白くて澄んだ雲」という意味になります。
 
マオリ語でニュージーランドを楽しもう
 
そのほかにも、マオリ語がつかわれている地名がニュージーランドにはたくさん存在します。
 
例えば、湖と地熱地帯で有名なロトルア(Rotorua)。ロトルア湖はニュージーランド北島で2番目の大きさを誇る湖です。Rotoが「湖」、ruaは2番目という意味です。
 
ロトルアの南方にあるワイオタプ(Waiotapu)、鍾乳洞で有名なワイトモ(Waitomo)、そのワイトモがあるワイカト(Waikato)地方、など、「ワイ」がつく地名がニュージーランドには多くあります。Waiとは「水」のこと。これらの場所は水に関係した場所だということがわかります。
 
また、ホエールウォッチングで有名な観光地カイコウラ(Kaikoura)のKaiは「食べる、食料」、kouraは「クレイフィッシュ、伊勢海老の仲間」という意味があります。カイコウラはマオリ語で「クレイフィッシュを食べる」という意味になり、クレイフィッシュが有名な場所であることがわかります。
 

動物の名前とマオリ語

みなさん、クネクネピッグ(Kunekune pig)というブタを知っていますか?
 
▼こちらがクネクネピッグ。
クネクネピッグ
 
ニュージーランドに生息するブサカワの豚で、とても人気があります。Kunekuneとはマオリ語で「丸々とした」、「太った」という意味です。
 
また、ニュージーランド固有の鳥の名前にもマオリ語が使わています。カカポ(Kakapo)はニュージーランド固有の鳥の一つですが、マオリ語でKakaは「オウム」、Poは「夜」という意味があります。カカポは夜行性のオウムであり、ずんぐりとした体をしており世界のオウムの中で唯一飛ぶことができません。
 
▼カカポ
カカポ
Photo from Flickr Sirocco in a tree by Department of Conservation
 
1975年、ニュージーランドではマオリ語話者人口の減少に歯止めをかけるべく、年に1回、7~8月のうちの1週間をマオリ語週間と定めるようになりました。毎年、その年のテーマがあり、マオリ語週間にはテレビのニュースや天気予報などでマオリ語が使われます。天気予報では地名がマオリ語になります。
 
もちろん、マオリ語週間でなくても、ニュージーランドの公共の看板や施設にはマオリ語の表記があります。
 
ニュージーランドの歴史や土地を知るには、マオリ語の地名を理解することでどんな地域なのか、その土地のバックグラウンドを知ることができます。ニュージーランドに来たときは、「キアオラ(Kia Ora)!」とあいさつをしてみてください。旅がもっと楽しいものになるかもしれません。
 
文:Rie Kawata(ニュージーランドでワーホリ中)
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