11月に入り、日本の街でもクリスマスのイルミネーションやグッズが目に付くようになってきました。そしてスペインも同じく、徐々にクリスマスの雰囲気に包まれてきています。スペインはキリスト教国。クリスマスは国民にとって一大イベントです。今回は、スペインのクリスマス事情についてご紹介します。
家庭や街中に飾られる「Belén(ベレン)」
スペインでは、クリスマスツリーはもちろん、Belén(ベレン)と言われる飾り物が飾られます。ベレンとはキリスト生誕のシーンを人形で表す飾りのことで、色・素材はさまざまです。、街中に飾られるベレンのなかにはマネキンほどのサイズの物もあり、見応えがあります。
▼Belén(ベレン)
クリスマスは家族と過ごす大切な日
スペインではクリスマスはとても大切な日と考えられています。当日は遠くに住んでいる家族や親戚が一堂に集まり、食事や会話を通して一日を過ごします。食事も普段より豪華で、デザートにはturrón(トゥロン)、polvorón(ポルボロン)、mazapan(マサパン)といったクリスマス特融のお菓子を食べます。
また、24日のクリスマスイブの夜に、スペイン国王がテレビで国民にクリスマスメッセージを送るのも恒例行事の一つとなっています。
▼トゥロン(ナッツ類、卵白などでできたお菓子。ヌガー。)
スペインのクリスマスは1月6日まで続く
スペインのクリスマスは年明けまで続きます。日本では「お正月もそろそろ終わりだな」と感じる時期なだけに不思議な感じがするかもしれません。
スペインでは、1月6日は「東方の三博士の日=Reyes Magos(レジェス マゴス)」と呼ばれ、この日にクリスマスプレゼントを交換するのが習わしとなっています。子どもがいる家庭では6日の朝になると、子どもたちは、眠っている間に博士たちが届けてくれたプレゼントを見つけて大喜びします。ただし、この習慣は最近ではクリスマス当日に行う人々もいるようです。
同じクリスマスでも、日本とは大きな違いがたくさんあるスペイン。スペインへ行ったらぜひともスペインのクリスマスを肌で感じ、そして大いに楽しんでください。