ジャーナリズムを学べる海外の大学|大学/大学院で学べることの違いやランキング

グローバル化が進むなか、国際的な視点からジャーナリズムを学ぶことには大きな価値があります。海外の大学でジャーナリズムを学ぶことで、言語や文化の壁を越え、広い視野を持ったジャーナリストとして成長することにつながります。

この記事では、ジャーナリズムを学べる海外の大学の特徴やランキング、大学と大学院で学べることの違いについて詳しく解説します。

ジャーナリズムを学び、世界に発信する力を身に付けていこうと考えている方、ぜひこの記事を参考に海外大学/大学院留学の可能性を探ってみてください!

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海外大学で学ぶジャーナリズム

海外大学で開講しているジャーナリズムのコースでは、ニュースリポートやインタビューの技術だけでなく、データジャーナリズムやデジタルメディア、倫理学など多岐にわたる分野を学ぶことができます。

  • コア科目

学部レベルのジャーナリズム・コースの多くは、コア科目を通してニュース収集と報道というジャーナリズムに不可欠な基礎スキルやメディア業界の概要を学びます。

  • ジャーナリズムの手法 

記事の書き方、ラジオ・レポートの作り方、ビデオ・ジャーナリズムなどさまざまなジャーナリズムの種類と、それぞれに必要な実践スキルを学びます。インタビューに関するクラスもあります。

  • ジャーナリズムの倫理

ジャーナリストは、何を取り上げ、どのように報道すべきかをさまざまな確度から検証し、判断しなければなりません。ジャーナリズム倫理では取材対象者をどのように公平に扱うか、取材内容を公平でバランスの取れた方法で報道するかなど、ジャーナリストが直面する可能性のある倫理的問題について学びます。

  • メディアにまつわる法律

プライバシー、ライセンス、著作権、名誉毀損に関する法律だけでなく、情報源に匿名性を与えるべき場合など、メディアに関する法律を学びます。

  • ソーシャルメディアとデータジャーナリズム 

ジャーナリズムには新しいデジタルツールの活用が欠かせません。ソーシャルメディアをプロのジャーナリストがどう使用していくかを学び、そして考えます。多くのジャーナリズム・コースでは、オンライン・コミュニティとの関わり方や、データツールの使用や映像/画像の作成といったデータ・ジャーナリズムのテクニックも学びます。

  • アントレプレナーシップ(起業・独立)

多くのジャーナリストが独立ジャーナリストやフリーランスとして活動したり、独自のビジネスや新興企業を立ち上げたりしていることから、アントレプレナーシップについて履修できるコースもあります

留学してジャーナリズムを学ぶメリット

海外でのジャーナリズム教育の特徴

海外のジャーナリズム教育は、実践的なトレーニングが豊富です。例えば、インターンシップやプロジェクトベースの学習を通じて、実際のニュース制作に携わる機会があります。

また、デジタルメディアやデータジャーナリズムといった最新技術を取り入れたカリキュラムも充実しており、変化の激しいメディア業界で求められるスキルを養うことができます。

グローバルな視点を養える

海外の大学でジャーナリズムを学ぶメリットのひとつは、国際的な視野を持ったジャーナリストとしてのスキルを身に付けられることです。

世界中の多様な文化や政治的背景を理解することで、グローバルな視点からニュースを伝える能力を養えます。また、国ごとに異なるメディアシステムや報道倫理に触れることで、国際的な場で活躍できるジャーナリストとしての基盤を築きます。

多様なスキルを幅広く身につけられる

ジャーナリストに求められるスキルには、リサーチ力、批判的思考、そしてコミュニケーション能力などもあります。多文化社会での報道活動を行うための適応力も重要です。

留学という経験を通じてこれらのスキルは自然に磨かれています。さらに、現場実習やインターンシップといったカリキュラムも、多様なスキルを磨くことにつながります。

海外特派員や海外ベースの活動への道が開ける

海外特派員を目指している人、戦場ジャーナリストなど海外を拠点として働くことを目標としているなら、海外の大学で学ぶことで大きなメリットがあります。

現地企業への就職が可能になったり、就労ビザが取得しやすくなる国もあります。

大学と大学院で学べることの違い

大学学部課程でのジャーナリズム教育は、基礎的な報道技術や理論を学ぶことに重点が置かれます。また、学部レベルで「ジャーナリズム」と名のつく専攻を設置していない大学も多く、「コミュニケーション学」「国際関係学」「政治学」「PR学」「クリエイティブ・ライティング」などの専攻で広くメディア学や社会学などの土台を築けるような教育を行う傾向もあります。

一方、大学院では、より高度な研究やジャーナリストとしての専門分野に特化した学びを追求します。メディア政策や国際報道、デジタルジャーナリズムなど、特定の分野に深く踏み込んだ研究を行います。

社会人のキャリアチェンジやメディア業界内外からの留学も多く、専門性を持ったジャーナリストや研究者を目指す人も多く学んでいます。

海外ジャーナリズム留学の費用

ジャーナリズム学が盛んなアメリカやイギリスでは、年間の学費は最低でも300万円から、600~700万円を超える場合もあります。これに現地での生活費がかかります。都市部の大学では住居費や食費が高騰しているため、費用を抑えたい人は学生寮などをうまく活用したいところです。

学費の高いアメリカやイギリスを避けて、やや学費を抑えることができるオーストラリアやカナダを選択する人もいます。奨学金制度を設けている大学院も多くありますので、上手に活用してみてください。

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ジャーナリズム学修了後のキャリア

ニュースリポーターや編集者、デジタルメディアといったメディア職種だけでなく、企業やNGOなどの広報として活躍している人も多くいます。また、フリーランスのジャーナリストとして活動することも可能です。

大学ランキングと国ごとの特徴

ジャーナリズムを学べる海外の大学は数多くあります。各大学にはそれぞれの強みがあり、自分の目指すキャリアに合わせて選ぶことが重要です。

アメリカ:トップクラスのジャーナリズムスクール

アメリカは、ジャーナリズム教育が盛んな国のひとつです。コロンビア大学やノースウェスタン大学は世界的に有名で、厳しい教育と豊富なタテヨコともに強力な人脈とネットワーキングも魅力のひとつです。

トップジャーナリズムスクールではCNNやニューヨークタイムズなど、トップメディアとのつながりも強く、実践的な経験を積むことができます。

イギリス:伝統と革新が融合する教育

イギリスのジャーナリズム教育では、豊かな伝統と革新が共存しているのが特徴です。イギリス教育の象徴とも言える批判的思考と議論する力を養い、地域的にも欧州の玄関口として国際的な視野を広げることができます。

ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスやシティ大学ロンドンなどは、理論と実践をバランスよく学べるカリキュラムが充実しています。また、BBCやガーディアンなど、国際的に影響力のあるメディアとの連携が強い点が魅力です。

オーストラリア:実践的なトレーニングが充実

オーストラリアは、実践的なジャーナリズム教育に定評があります。クイーンズランド工科大学やシドニー大学などは、現場での経験を重視したカリキュラムを開講し、学生が即戦力として活躍できるスキルを養います。

また、多文化社会であるオーストラリアで生活し学ぶことは、異なる視点を理解し、国際的なニュースを発信する能力を磨くのに役立ちます。現地メディアや国際報道機関でのインターンシップも豊富で、プロとしての道をしっかりとサポートします。

ジャーナリズム学の大学ランキング

ここではQS世界大学科目別ランキングで「コミュニケーションとメディア学」のトップランク校をご紹介します。

1アムステルダム大学(オランダ)
2LSEロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(イギリス)
2南カリフォルニア大学
4南洋理工大学(シンガポール)
4テキサス大学オースティン校(アメリカ)
6ハーバード大学(アメリカ)
7ペンシルベニア大学(アメリカ)
8スタンフォード大学(アメリカ)
9ニューヨーク大学(アメリカ)
10ウィーン大学(オーストリア)
11ウィスコンシン大学マディソン校(アメリカ)
12ケンブリッジ大学(イギリス)
13ミシガン州立大学(アメリカ)
13カリフォルニア大学バークレー校(アメリカ)
15コロンビア大学(アメリカ)
16ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ(イギリス)
17ノースウェスタン大学(アメリカ)
18ミシガン大学アナーバー校(アメリカ)
19クイーンズランド工科大学(オーストラリア)
20マサチューセッツ工科大学(アメリカ)
21カリフォルニア大学ロサンゼルス校(アメリカ)
21トロント大学(カナダ)
23ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン(ドイツ)
24シンガポール国立大学(シンガポール)
25チューリッヒ大学(スイス)
26香港中文大学(香港)
27ロンドン大学キングスカレッジ(イギリス)
28イェール大学(アメリカ)
29シドニー大学(オーストラリア)
30コーネル大学(アメリカ)
QS World University Rankings for Communication and Media Studies 2024

ジャーナリズム留学に関するQ&A

Q1. ジャーナリズムを海外大学で学ぶのに必要な語学力はどのくらいですか?  

最低でもIELTS 6.5以上、またはTOEFL iBTで90点以上が求められる大学が多いです。特にリスニングとライティングのスキルが重要です。

Q2: 外国語での授業についていけるか不安です。サポートはありますか?

言葉を扱うジャーナリズムという分野の特性上、語学力には高いレベルが求められます。多くの大学では留学生向けに英語サポートプログラムやチューター制度がありますので、積極的に活用していきましょう。

Q3: 日本と海外のジャーナリズム教育の違いは何ですか?

大学にはそれぞれ教育方針がありますので、一概に日本と海外を区別することはできません。ただ、海外では、実践的なトレーニングやインターンシップが重視され、さらには批判的思考と独自の視点を持つことが強く求められる傾向にあります。

また、アメリカのように学部レベルではリベラルアーツを重視して幅広い視野と学ぶ力を養って大学院レベルで深く研究を進める国もあれば、イギリスのように学部から専門性を高めていく国もあります。国ごとの教育方針を踏まえたうえで各大学のカリキュラムや得意分野を自分の目的と照らし合わせていくのが大切です。

Q4: 国ごとの文化的な違いはジャーナリズムとどう関係がありますか?

国ごとに報道の自由や表現の自由に関する考え方、ニュースの取り扱い方、インタビュー時の礼儀作法、宗教観など、文化的背景による違いがあります。各国のメディア倫理や報道スタイルを理解することが重要です。

Q5: ジャーナリズム専攻に出願する前に準備しておくことはありますか?

ニュースを日常的に追い、様々なメディアの報道スタイルを比較してみることが重要です。また、英語で記事を書く練習や、デジタルツールやSNSを日頃から活用しておくことも大切です。

学部課程での出願には、高校時代の成績が大きく関わります。大学院課程では、社会人のプロのジャーナリストも多く出願します。これまでの実績や発表作品、自分の突き詰めたいテーマなどを深く考え、真摯に出願準備を進めることが大切です。

Q6: ジャーナリズムとコミュニケーション学の違いはなんですか?

コミュニケーション学で行っている科目とジャーナリズムの科目には多くの類似点があります。どちらもメディアに焦点を当て、レポートを書いたり作成したりします。学部レベルではジャーナリズムが学を設置せず、コミュニケーション学にまとめている大学も多いです。

違う点は、コミュニケーション学は、必ずしもジャーナリスト教育だけに特化しているわけではなく広告や広報、コーポレートコミュニケーションなども網羅し、広くメディア学としてとらえる傾向にあるという点です。

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コミュニケーション学を学ぶ海外大学留学とは?

海外ジャーナリズム留学をするには

海外の大学でジャーナリズムを学ぶことで、グローバルな視点と高度な専門知識、将来に活きる人脈を得ることができ、国際的に活躍できるジャーナリストキャリアを築く基盤となります。

目標はもちろん、予算やキャリアプランにも合わせて留学先を選ぶことが大切です。

「いろんな大学/大学院を比較したい」
「実際にかかる費用を計算したい」
「合格の可能性を知りたい」

そんな方のために、詳しいパンフレットや資料もお届けしています。まずはじっくり読みながら自分に照らし合わせてみて、ジャーナリストとしてのキャリアを検討してみましょう。

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