イギリス留学で喜ばれた日本料理!パーティーの持ち寄りにも~首藤 加奈子(フリーランスライター)

12月になり、クリスマス、ニューイヤーとイベントが目白押しのこの季節。留学生にとっては、パーティーのお誘いや家での飲み会の予定がいっぱいになる時期です。持ち寄りパーティーでは何を持っていけば良いのか迷う人も多いことでしょう。イギリス留学の経験と実際にイギリスに住んでいる目線から、持ち寄りパーティーで喜ばれる日本料理をご紹介いたします。
 
イギリス留学のパーティーフード
Photo from Flickr Amazing amounts of food! by Connie Ma
 

パーティーに持っていくにはどんなものが良いか

ヨーロッパのクリスマスシーズンには、家族と過ごすという人が一般的です。ヨーロッパ各地から来ているイギリスの留学生は自分の国へ帰っていき、学校のメンバーは12月になると次第に閑散としてきます。けれど、もちろん自分の国に帰らずに、イギリスでのクリスマスを満喫したい人も多くいるわけで、留学生たちはさまざまなイベント、パーティーを企画するのです。
 
お金のない留学生の間では「持ち寄りパーティー」「クッキングパーティー」が人気です。イギリスで揃えられる食材は限られていますが、パスタやリゾットはイタリア人が作ると美味しく、パエリアや肉料理はスペイン人にお任せ、ワインについての知識も幅広く持っているラテン系の彼らは、パーティーを上手に盛り上げてくれたものです。
 
パーティーで日本人の留学生に求められているものは何か。それはとにかく「日本食」です。彼らはもちろん、日本食が寿司だけではないことは知っていますが、実際に食べる機会がなく、日本食レストランに行ったことはあってもオーナーが中国人だったりして、かなりアレンジを加えられた料理です。「本物の日本食」がどんなものなのか、日本人は普段寿司以外に何を食べているのか、みんな興味津々なのです。ですから、おしゃれなケーキを持っていくより、お金をかけてターキーを焼くより、普通の日本食を持っていくのが一番です。
 

濃い味の料理がヨーロッパ人に受ける

イギリス留学のパーティーフード
Photo from Flickr Salmon teriyaki by Joy
 
イギリス人を含めて、ヨーロッパ人に人気があるのは濃い味付けの料理です。繊細な出汁の味よりも、しっかりとした味付けが馴染みやすく、美味しいと感じてもらいやすいです。
 
日本食をイギリスで作ろうと思うと、食材を調達するのに苦労しますが、基本的に使うのは醤油とオイスターソースです。日本ブランドにこだわらなければ、中国産のものがスーパーで手に入ります。日本人にとってその違いは明らかですが、パーティーの持ち寄りで大切なのは「これが日本食なんだ!美味しい!」と思ってもらうこと。本格的である必要はありません。
 
醤油、はちみつ、砂糖、オイスターソースがあれば、何となく和風の味付けになり、濃い味にすることでお酒も進みます。日本からだしの素やこんぶ茶を持っていくと重宝します。サーモンの照り焼きや焼き鳥、肉味噌などがこの味付けで作ることができます。オムライス、肉じゃが(薄切りがないのでひき肉で代用)も人気です。
 

照り焼きチキンとお好み焼きが人気

イギリス留学のパーティーフード
Photo from Flickr P1130947 by lr175
 
イギリス人やヨーロッパ人は肉が大好きです。とくにチキンは普段から食べ慣れているので、そこに和風の味付けが加わると喜ばれます。甘辛味の照り焼きはとくに人気です。鶏のもも肉は骨つきでしか売っていないので、骨と身を剥がすのが少し手間ですが、パリパリの皮の照り焼きチキンは感動されます。はちみつと醤油を使って照り焼きソースを作り、パリパリの皮に焼いたチキンにからめます。片栗粉を使いたい時は、ポテトスターチというものを買いましょう。ほぼ同じ効果があります。もも肉を小さめにして串に刺せば、焼き鳥感覚で持ち寄りにも便利です。
 
また、お好みソースがあればお好み焼きもおすすめです。粉ものを食べ慣れているからか、イタリア人に大絶賛されました。キャベツや小麦粉、卵といったシンプルな材料であるにもかかわらず、なぜこんなに斬新なんだ!と大勢のイタリア人に詰め寄られたくらいです。
 
お好み焼きに使う薄切り肉はイギリスには売っていないので、スモークしていないベーコンで代用しました。これはどこのスーパーでも売っています。できれば日本のマヨネーズがあると良いですが、イギリスのマヨネーズでも問題ありません。
 

日本料理の良さを伝えよう

イギリス留学のパーティーフード
Photo from Flickr Chicken Teriyaki by Arnold Gatilao
 
イギリスに限らず、留学したら一度は日本料理を海外の人にふるまってみましょう。ヨーロッパ人は「日本人は食の意識が高く、いつも美味しいものを食べている」というイメージを持っているので、その期待に応えてあげてください。
 
良かれと思っても人気がないのはスイーツ系です。団子やお餅はもともと日本好きの人にしか受けず「なんかガムみたい」と言われる可能性が高いです。抹茶味も理解してもらえないことが多いです。サーモン以外の魚介類も難しいので、おすすめは肉料理です。簡単で、日本を感じてもらえる料理を持っていくことで、海外の人にもっと日本の家庭料理の美味しさを知ってもらいましょう。
 
文:首藤 加奈子(フリーランスライター)
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