スペインへ行ったら必ず訪れたい場所の一つがバル。スペイン式のバルは日本でも増えてきているので知っている人も多いかもしれません。いわばスペイン版居酒屋です。
バルの楽しみ方はさまざま。観光客向けのバルや地元の人が多く集まるバル、お酒の時間だけでなく、朝からコーヒーが飲めるバルなど多彩に利用できます。また、気軽に入れるのが魅力の一つで、観光客も地元の人も1人で来ている人が多いです。
そうは言っても、初めてバルに入ろうと思ったら「席はどうするんだろう?」「注文の仕方は?」「スペイン語初心者でも大丈夫だろうか。」「お勘定の仕方は?」など戸惑うことも多いでしょう。
そこで今回は、バルに入ったときに知っておきたい流れや楽しみ方を紹介します。読み終わるころには常連客さながらのバル通になれるはずです。
バルに入ったら
入ったらまず、近くのウェイターに“Hola”(オラ=こんにちは)と声をかけてみましょう。スペイン人はおしゃべりが好きな人が多いので、会話のきっかけを作ることもできます。お店のおすすめを聞いてみるのもいいかもしれませんね。また、店によっては席に案内してくれるところもあります。
注文のしかた
席に着くとすぐにウェイターが来てくれます。まずは飲み物を注文しましょう。そして飲み物を待っている間に食べ物を決めます。
飲み物が来た時に注文が決まっていなければもちろん待ってもらえます。注文が決まったらウェイターに合図を送り席まで来てもらいましょう。
注文も簡単なのがバルの嬉しいところ。タパス(小皿料理)やピンチョス(楊枝を刺した料理)といった小さいサイズの料理がカウンターに並んでいるお店なら、スペイン語が分からなくても指差しでOKです。食べたいものを選んで、“Uno por favor”(ウノ・ポル・ファボール=一つください)と言えば注文は完了です。
また、テーブルに備え付けられているメニューからも注文できます。メニュー表に載っている料理は肉や魚といった大きいサイズのものが中心なので、バルをはしごしたい場合は頼みすぎないように注意が必要です。
支払いとチップについて
支払いはレジではなく、食事をした席で行います。食事を終えて、店を出るタイミングでウェイターに“La cuenta por favor.”(ラ・クエンタ・ポル・ファボール=お会計お願いします。)と声をかけてください。レシートとトレーを持ってきてくれるのでお金を渡します。
ちなみに、バルでは基本的にチップを払う必要はありません(レストランやカフェでは必要)。気持ちのいいサービスやおいしい料理に対してのお礼としてチップを残したいときは、お釣りの端数をテーブルに置いておく程度で構いません。
バルの営業時間帯
バルの営業時間は各バルによって様々です。朝食~夕食まで営業しているバルもあれば、昼食~深夜まで開いているところもあります。また、カフェも兼業しているバルもあり、喫茶店替わりに利用することもできます。
ちなみに、バルでは昼食の時間帯に“menu del día(メヌー・デル・ディア)”という日替わりランチを出すところが多く、お得な値段で前菜・メイン・飲み物・デザートを食べられるのでこちらもおすすめです。ただし、スペインの昼食は14時頃なので、それ以前にバルに入るとmenu del díaが始まっていない場合もあるので気をつけてくださいね。
最後に
バルは誰でも気軽に入れる場所です。大まかな流れさえ覚えていれば何とかなるので心配いりません。また、スペインにはおしゃべり好きな人が多いので、1人で入ってもウェイターやお客さんが話しかけてくることも多々あります。料理やお酒はもちろんですが、本場でしか味わえないバルの雰囲気を目一杯楽しんでください。