ヨーロッパには、ユーロ圏に長期(三カ月以上)留学する25、26歳以下の学生や、19歳以下の若者限定で、入館料が無料になる施設がたくさんあることをご存知ですか?しかも、入場チケットを買うために列に並んだり、その後さらに入場列に並び直す必要もないので、時間の節約もできちゃうんです。
今日は、留学中にぜひ活用してもらいたいヨーロッパの美術館・博物館のお得入場情報をお届けします。(2016年7月現在)
▼ルーブル美術館
ヴェルサイユ宮殿が「無料」に。
フランスのヴェルサイユ宮殿の入場料は、通常15ユーロ(約1800円)もかかります。ですが、ユーロ圏に三ヶ月以上留学する学生が発行してもらう学生ビザを提示すれば、なんとタダで入館できてしまうんです!それに、入場チケット列に並んで、そのあとまた入場者列に並び直して・・・といった時間のロスまでなくすことができます。知らないと損をしてしまいますね。
「ユーロ圏」にあたる国は、オーストリア、フランス、ドイツ、イタリア、スペインなど。一部、ユーロを導入していなくても「ユーロ圏」とされている国もあるようです。
※皆さんの留学先の国が「ユーロ圏」であるかどうかの定義は国によって異なり、また制度が今後変更される場合もあるので、訪問前に施設のホームページ等で確認することをお勧めいたします。
用意するものは、(学生ビザが付いた)パスポートだけ。入館の際、学生ビザやパスポートの年齢表示のところを提示すればオッケーです。
▼ヴェルサイユ宮殿が無料に。
入場料が無料になっちゃう施設を大紹介!
(1)フランス・パリ
実はパリは、ユーロ圏に留学している人にとって最高の地!無料で入館できる施設が、他の都市よりずば抜けて多いのです。
・パリ凱旋門
・パンテオン
・パリ軍事博物館
・コンシェルジュリー(元牢獄)
・サント・シャペル
・ルーブル美術館
・オルセー美術館
・オーランジュリー美術館
・ポンピドゥーセンター(総合文化施設)
・ヴェルサイユ宮殿
・モン・サン・ミッシェル
(などなど・・・ 他にもたくさん!!)
▼パリ軍事博物館・筆者撮影
(2)オーストリア・ウィーン
ウィーンでは、現在12の博物館や美術館で「19歳以下の若者は入館無料キャンペーン」を行っています。
・アルベルティーナ美術館
・オーストリア・ギャラリー – ベルヴェデーレ宮殿(※宮殿内にある美術館)
・美術史博物館
・オーストリア演劇博物館
・MAK応用美術博物館
・近代美術館(ムモック)
・ウィーン自然史博物館
・ウィーン産業技術博物館
・オーストリア国立図書館と大広間(プルンクザール)
・地球儀博物館
・エスペラント博物館
・パピルス博物館
▼地球儀博物館・筆者撮影
フランスとオーストリア以外にも、学生ビザを提示すれば無料で見学できるスペインのマドリード王宮(Palacio Real de Madrid)など、ユーロ圏の留学生&19歳以下の若者が無料で見学できる場所は、まだまだたくさんあります。
さあ、パスポート片手に出かけよう!
いかがでしたでしょうか。私はこの記事を書きながら、「あ、ここ学生ビザで無料だったのに行けなかった・・・」と、少し落ち込んでしまいました。
今回ご紹介した施設はどれも、観光スポットとして上位にのぼるような博物館や美術館ばかりです。私もドイツ留学中は、学生ビザを有効に使っていろんな美術館を巡りました。若いうちから素晴らしい芸術作品や歴史資料に触れることは、あなたの感受性や好奇心を大きく育ててくれます。
ユーロ圏の学生や19歳以下であれば無料にしてくれるこの制度は、そんな若者を応援したいという人たちの願いから生まれたのかもしれませんね。
ヨーロッパに留学している今こそ、パスポートを片手に出かけましょう!
出典:
http://help-tourists-in-paris.com/paris-gratis/
http://www.kunstkultur.bka.gv.at/site/8019/default.aspx
Madrid gratis erleben: 10 Reisetipps, die in Madrid kostenlos sind
文:Misa Kitaguchi(ドイツ留学生)
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