サンフランシスコはカリフォルニアにある都市です。1年を通して温暖な気候で、日本から多くの旅行者や出張者などが訪れています。
またカリフォルニア大学サンフランシスコ校やサンフランシスコ州立大学、近郊にはスタンフォード大学やカリフォルニア大学バークレー校などもあり、日本人留学生も多く滞在しています。
日本人も多く訪れる都市ですが、留学となるとその都市の文化や気風、治安などの情報も知っておきたいポイントです。本記事では、サンフランシスコの基本情報や治安情報、留学する上で知っておきたいことなどをご紹介します。
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サンフランシスコの基本情報
サンフランシスコはカリフォルニア州にある街の1つです。1960年代に流行したヒッピー文化の中心地といわれており、ベイエリアでは今でも自由を尊重する気風に満ちています。
年間の平均気温は摂氏20度以下で、1年を通じて寒暖の差が少ないのが特徴です。しかし沖合を寒流が流れているので、霧が発生しやすく、朝晩冷え込むこともあります。
アメリカでも有数の観光地で、世界中から多くの観光客が訪れます。
カリフォルニア州は日本経済と結びつきが強い州です。特にサンフランシスコ、オークランド、サンノゼなどサンフランシスコ湾の周辺地域、通称「サンフランシスコ・ベイエリア」には、多くの日系企業が進出しています。
また教育分野も充実している地域です。カリフォルニア大学ロサンゼルス校のサンタモニカカレッジ、南カリフォルニア大学などが存在し、日本人留学生も多く見られます。
周辺にはチャイナタウンやジャパンタウンもあり、日本人にとってなじみやすい場所といえます。また交通機関も発達しているので、車がなくても住みやすい場所です。
サンフランシスコの治安は?
日本人留学生が多い街
サンフランシスコは、教育分野でも充実した都市として知られています。カリフォルニア大学やスタンフォード大学などの大学や語学学校などが充実しており、日本人留学生が多い都市です。
多様な人種が住む都市であり、自由な気風が尊重されます。そのためさまざまな団体や個人が主義・主張を唱えている活動をしているという点では注意も必要です。
サンフランシスコで治安の悪い地区
サンフランシスコは観光客や留学生の多い都市ですが、渡航者を狙った犯罪も多発しています。
特にサンフランシスコ市内のナイトクラブ周辺では、ギャング同士の抗争なども勃発しています。発砲事件や強盗などの凶悪犯罪が発生しているので、裏通りや人気のない場所には近づかないようにしましょう。
また観光地の中でも、テンダーロイン地区、サウス・オブ・マーケット地区、ジャパンタウンの南部地域などが、凶悪犯罪の発生が多い地域です。
サンフランシスコで多いトラブル
サンフランシスコでは、10万人あたりの犯罪発生件数が州の中でも高い傾向にあります。特に以下の犯罪が多い傾向にありますので、十分に注意する必要があるでしょう。
車上狙い
サンフランシスコ市内で多く発生しているのが車上狙いです。観光地などで、「PREVENT A THEFT」「REMOVEVALUABLES/LOCK YOUR CAR」等の標識があるポイントは、車上狙いが多発しているポイントです。
トラブルに見舞われないためには、短時間でも車内に物品を置いておかないようしましょう。レンタカーなどもターゲットになりやすいので注意が必要です。
すり・置き引き
すりや置き引きなども多発しています。ケーブルカーや路面電車、歩行中なども、すりや置き引きの被害に遭う人が多いです。特に週末は観光客が多く、混雑するので、貴重品はいつも以上にしっかり身に付けるようにしましょう。
またファストフード店などだけでなく、高級レストランの店内でも被害が起こっています。そのため店の雰囲気だけで判断せず、常に警戒心を持っておきましょう。
拳銃所持
アメリカは日本と違い、拳銃を所持している人がいる国です。拳銃やナイフなどを使った犯罪に遭遇した場合には、抵抗しないようにしましょう。自身の身の安全を第一に考えることが大切です。
留学先で身を守るために覚えておきたいこと
留学先で身を守るのは自分自身です。ここではサンフランシスコに留学する上で知っておきたい防犯対策や心構えなどをご紹介します。
貴重品はしっかり管理する
サンフランシスコに限らず、アメリカでは貴重品は常に身に付け、しっかり管理しておきましょう。グループで食事している際にも安心してはいけません。食事中に椅子の背もたれにかけたバッグや、テーブルの上に置いた財布などを盗まれるケースが発生しています。
たとえ友人と一緒でも、自分の貴重品は自分でしっかり管理するということを覚えておきましょう。
交通ルールが違うことを覚えておこう
アメリカでも日本と同じく飲酒運転は犯罪です。またレンタカーなどを借りて現地で運転する際には十分な注意を払いましょう。
特にアメリカは州によって交通法規などが異なりますので、州をまたぐ場合は事前にチェックしておきましょう。また車上狙いが多いので、短時間でも車のロックをかけることが大切です。
薬物犯罪があることを知っておく
カリフォルニア州やネバダ州において、21歳以上の人が嗜好品としてのマリファナを1オンス以下所持することや使用することは違法ではないとされています。
しかしアメリカの連邦法においては、引き続きマリファナは禁止薬物として罰則規定があります。滞在先で薬物に出会うことがあるかも知れませんが、決して手を出さないようにしましょう。
トラブルに巻き込まれた時の対処方法
どれだけ気を付けていても、留学先でトラブルに巻き込まれることもあります。
そのため、現地の緊急連絡先は必ずメモしておきましょう。警察・消防・救急の場合は「911」に連絡します。
また各種犯罪被害に遭った場合は、在サンフランシスコ日本国総領事館に連絡しましょう。代表番号にかければ日本語によるオペレーターが対応してくれます。
また通っている学校や留学エージェントに相談する方法もあります。
留学前に治安情報を知っておこう
日本人留学生が多い都市として知られるサンフランシスコですが、日本に比べて犯罪発生率は高い傾向にあります。拳銃を使った犯罪や薬物犯罪などに巻き込まれる可能性があることを知っておきましょう。
またサンフランシスコ市内でも、比較的治安が悪いとされている地域が存在します。こうした地域にはたとえ昼間であっても近づかないようにするのが賢明です。
もし犯罪や何かしらのトラブルに遭遇してしまった場合は、911や日本国総領事館に連絡しましょう。緊急を要する事態でない場合は、エージェントや留学先の学校に相談するのもおすすめです。
留学先で安心して学ぶためにも、留学前にしっかり現地の治安情報をチェックしましょう。
(留学プレス編集部)