アイルランドのナショナルデーであるセント・パトリックス・デー(3月17日)が近づいてきました。5世紀に、キリスト教をアイルランドに伝えた人物で、国の守護聖人でもある聖パトリックにちなんだ祝日です。この日は、さまざまなイベントが行われ、アイルランドでは国中で盛大にお祝いします。
アイルランド国外でも、これまで250年以上にわたりセント・パトリックス・デーを祝ってきたアメリカをはじめ、世界各地でイベントが行われています。今年は、三重・伊勢大鳥居のほか、ピラミッドとスフィンクス、万里の長城、ナイアガラの滝などが、3月17日に合わせて、アイルランドのシンボルカラーである「緑」にライトアップされる予定です。
今日はアイルランドで過ごす、本場のセント・パトリックス・デーについてお伝えしていきましょう。
パレードの後はパブで大盛り上がり
アイルランドの各都市では、朝からパレードが行われます。お祭りムードで盛り上がる街の中に、鮮やかな衣装をまとった人や、装飾された山車が次々と登場してきます。ダブリンでは、5日間にもわたってセント・パトリックス・デーをお祝いします。
朝のパレードが終わると、多くの人々は、そのままパブに流れていきます。お気に入りのパブでお酒を飲むことも、大事なお祝い行事のひとつなのです。昼間から、大混雑するパブ。この光景もアイルランドの風物詩です。
ナショナルデーということもあり、この日は日頃以上に『アイルランド』を感じることが多いでしょう。
テレビでは、普段よりも多くのアイルランド語を聞くことができるはずです。家庭では、ベーコン&キャベツ(Bacon &Cabbage)などの伝統的なアイリッシュ料理がふるまわれることも多い日です。やはり、アイルランドに誇りを感じる特別な日なのでしょう。
キーワードは緑!身につけたい必須アイテム
何といっても、セント・パトリックス・デーといえば、「緑」。この日は、必ず、緑色の物を身につけましょう。
ウィッグをつけてみたり、緑のコンタクトレンズを入れてみるだけでも楽しいです。アイルランドの妖精、レプラコーン(Leprechaun)の衣装や帽子もよくみかけます。もちろん、緑の服があれば、着て出かけましょう。きっとアイルランドの街は、緑であふれかえっています。
クローバーに似た植物で、アイルランドのシンボルであるシャムロック(Shamrock)をつけている人も多くいます。ケルトの時代から神聖な植物とされており、聖パトリックがキリスト教をアイルランドに伝えた時、このシャムロックを使って説明したという伝説が残っています。
パブではラガービールを注文すると、緑に色づけされたビールがでてきます。国を挙げてこの日を祝っていることが伝わってきます。街中が緑に染まり、アイリッシュ音楽が流れ、人々が踊る・・・。セント・パトリックス・デーは、みんなで楽しめる日なのです。
近年では、日本各地でセント・パトリックス・デーのパレードやイベントが行われており、認知度も高くなってきています。アイルランド本国だけでなく、世界中で3月17日を祝っています。ぜひ、気軽に参加してみてください。
参考サイト:アイルランド大使館
https://www.dfa.ie/irish-embassy/japan/