高い語学力を持った財務・経理担当者の需要が高まっている。しかしながら人材不足が依然として深刻であるとする状況を外資系人材紹介会社ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社がレポートした(採用動向レポート「インサイドストーリー」の財務・経理編)。
レポートでは以下の点が指摘されている。
1. シニアレベルの人材に対しては各種会計規則・基準に精通し、豊富な知識をベースに自信を持って既成概念にとらわれない考え方で仕事を進められるスキルを企業側が求める傾向
2. 製造業、金融サービス業界でシニアレベルの財務コントローラーの需要が増加
3. 製造業、 金融サービス業、 小売、 医薬品業界で財務マネージャーの求人が増加
4. 財務・経理担当者に対してより幅広い職務をこなすことを企業が期待。英語力に加えて多彩な資格や経験を有する人材を求める傾向
5. 財務計画&分析(FP&A)関連の人材は金融サービス、小売、製造、ヘルスケアなど幅広い業界で引き続き非常に高い需要があり、 医薬品企業は特に積極的な採用を進める。
6. 国内企業の多くは依然として年功序列による評価制度を採用しているものの、一部企業では成果主義に基づく昇進を提示
7. 雇用側は給与アップに慎重で、若手の財務・経理担当者が昇給や昇進を目的に転職するケースが増加
8. 若手の人材でワークライフバランス改善のために転職するケースが増加傾向
また、レポートでは人材不足の一方で、多くの企業は給与アップや外国人材の採用には消極的である点も指摘されている。
(留学プレス)